2018年7月19日 (木)

「即興カフェ」とは何か?

Improcafe

即興カフェ」とは何か?もともとは2011年から2013年まで、プロデュース担当のササマユウコが所属した弘前大学今田匡彦研究室の2015年出前講座「音楽×やさしい哲学カフェ(ゲスト:弘前大学今田匡彦教授@日本橋DALIA)からスタートしています。その後ストリングラフィの鈴木モモさんがコアメンバーとなり、「サウンドスケープの哲学から新しいオンガクのかたちを実験する」を合言葉に、そもそも音楽に「かたち」があるのか?ということも含めて、ワークインプログレス形式やゲスト講師のレクチャー、お茶会や「おみくじ即興」などを実験してきました。ですので、開催する場所や空間の雰囲気、メンバーやテーマによって毎回対話のスタイルや内容が変わります。このイベントそのものが即興の場となるように。  第6回となる8月17日の会場はとても響きが心地良い「ホール」です。今回はこの特性を活かして、前半が2017協働プロジェクトをご一緒した映画『LISTENリッスン』の共同監督で舞踏家の雫境さんをゲストに、空間と身体と音を共振させる即興セッション「言葉のない対話」、後半が劇作家・米内山陽子さんの手話通訳を交えた出演者・参加者との「言葉のある対話の時間」を予定しています。  前半の即興セッションで出演者たちの間に何が起きていたのか?皆さんと共に「きく」「非言語のコミュニケーション」「音楽とは何か?」等を話題にしながら、ざっくばらんに考えていきたいと思います。当日は下北沢の阿波踊り前夜祭のようなので、商店街の雰囲気を味わいながらどうぞお気軽にご参加ください!

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◎即興カフェ http://www.facebook.com/improcafe

お申込み受付中:improcafe.yoyaku@gmail.com

お問合せ:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト tegami.connect@gmail.com

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2018年7月 4日 (水)

予約受付中!『即興カフェ Vol.6 真夏の夜に|言葉のない対話』

【お申込み受付中!】

詳細は専用ページ http://www.facebook.com/improcafe/

『即興カフェ Vol.6 真夏の夜に|言葉のない対話』
8月17日(金)夜7時~8時30分 下北沢Half Moon Hall
対話する人
ゲスト:雫境(舞踏家)×即興カフェ|鈴木モモ(ストリングラフィ)・ササマユウコ(ピアノ)

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音のある|音のない、言葉のある|言葉のない世界を行き来しつつ、空間と身体を共振させる即興セッションを実験します。
言葉のある対話(手話通訳:米内山陽子)
お問合せ・お申込み(7月1日より)
improcafe.yoyaku@gmail.com
件名「真夏の夜に」参加希望 お名前、人数、連絡先を明記の上、上記メールでお送りください。
協力:松波春奈
共催:協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく

主催・即興カフェ|Produce:Yuko Sasama  Curate:Momo Suzuki

お問合せ:tegami.connect@gmail.com (芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト内)

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2018年6月21日 (木)

「即興カフェ」ワークショップ|ストリングラフィと紙のサウンド・エデュケーション

間近ですが、来週木曜日(6月28日)午後14時30分からワークショップ「ストリングラフィと紙のサウンド・エデュケーション」を行います。「サウンド・スケープの哲学から新しいオンガクのかたちを実験する」即興カフェらしく、とことん自由に楽しく即興とは何かを考えながら、「音の風景」をつくる時間をシェア出来たらと思います。音楽的な専門技術、知識は必要ありません。M.シェーファーの「サウンド・エデュケーション」についての簡単なレクチャーもあります。

会場:下北沢Half Moon Hall 14時30分~16時15分(予定)
・事前予約不要 オープンクラスです(参加費1500円)
・お問合せ improcafe.yoyaku@gmail.com

即興カフェhttp://www.facebook.com/improcafe/

         ササマユウコ/Yuko Sasama http://yukosasama.jimdo.com/

          鈴木モモ/Momo Suzuki http://stringraphylabo.com

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2018年5月28日 (月)

協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく」活動報告を掲載しています。

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協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」(助成:2017アートミーツケア学会青空委員会)。芸術教育デザイン室CONNECT/コネクトのページで活動の考察を掲載しています。ぜひご覧ください。

プロジェクト・メンバー:
雫境|聾 movement 身体
ササマユウコ|聴 soundscape 音
米内山陽子|CODA signlanguage 言葉おう

◎芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト サイト→

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2018年5月21日 (月)

即興カフェ『新月の弦月』公開実験

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8月17日(金)夜に開催予定の即興カフェVol.6『真夏の夜に|言葉のない対話 nonverbal dialog』(ゲスト:雫境・舞踏家)に向けて、ゲストを想定した「音のミエル化」や「境界」を意識した公開実験を行いました(5月15日新月・下北沢NewMoon Hall)にて。
 ホールにあるグランドピアノとアップライトをストリングラフィでつなぎ、ポストクラシカルやノイズ系を彷彿させる音風景で抜けのよいホールの空気が満たされていきました。途中、体奏家・新井英夫さんが飛び入りで参加して下さり、半月型のホールをすべて「楽器」に見立てた1時間の即興パフォーマンスが実現しました。モノとオトの関係、響き合う自由な時間。アーティストが最もアーティストとして存在できる貴重なひとときに、数年ぶりに音そのものに集中することが出来たと思いました。ここのピアノの響きはとても美しいです。
 8月の本番に向けて、今回の実験をもとにしたワークショップも予定しています。詳細は以下の専用サイトで告知しますので、ご興味のある方はお気軽に覗いてみてくださいね。雫境さんとの協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」の応用編としてもおすすめです。


次回:即興カフェVol.6『真夏の夜に|言葉のない対話 nonverbal dialog』。
8月17日(金・19時開演)予定 @下北沢Halfmoon Hall

次回ゲスト:雫境(舞踏家)
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音のある世界|音のない世界、言葉のない対話|言葉のある対話、その境界を即興カフェ(ササマユウコ、鈴木モモ)とのセッションや対話の中で行き来します。

即興カフェ Facebook専用ページ
http://www.facebook.com/improcafe/

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10年をふりかえって

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 昨日はインドから帰国中のHISAEさんと久しぶりにお会いして、CD「生きものの音」発売からの'激動の'10年をふりかえり、これからを見つめる時間をもちました。音楽の録音物(著作権)は50年単位の視野が必要で、それは50代に入った自分にとっては「自分がいなくなった後の世界」に残るもの、残らないもの、残さないもの、そして「残したいもの」を見極めていく時間ともなりました。同時にそれは過去の未熟な自分と向き合うことでもあり、その「不甲斐なさ」も含めて、時を経て削ぎ落とされ残された大事なものは何かに気づく。未来を考えることは過去を見つめることなのだと、あらためて思いました。

  2011年には東日本大震災・原発事故がありました。平成は1年後に終わり、2020には東京オリンピックを迎えます。街の風景も日々変わっている。けれども録音場所の「森」は今も変わらずにあります。私が震災後に一時休止した演奏を再開したのも、この森のピアノからでした。森に音を放ったとき「変わらないこと」の力を信じたいと思いました。1年後には自身のプロジェクト「即興カフェ」に等々力政彦さんをお招きして、この森での再共演も実現しています。録音の石橋さん、HISAEさんも足を運んで嬉しい再会のひと時となりました。
『生きものの音』は、ささやかな時代の記録です。だからこそ時間を経るごとに、洋の東西、その境界にあるオト・モノ両面から、新たな光を放っていくのではないかと思っています。
 Hisaeさんとの待ち合わせまでに時間があったので、21_21Designsightで開催中(会期延長で明日まで)の『Khadi 明日をつむぐ』展に足を運びました。「自由の象徴」でもある手織り・手紬の白い布。娘が赤ちゃんだった頃は比較的日本でも安価で入手が出来たので何枚も揃えて、いまも大切に使っていまが、最近はめっきりと見かけなくなって気になっていました。同時に経済成長に伴うインドの「激変」もあちこちから耳に入ってくるようになっていました。
 その白い布の価値を知るインドの人たちが、どのような思いで次世代に仕事を受け継いでいるのか。ガンディから始まり、マルタン・シンと仲間たちが国内産業として、そして教育システムとして発展させた歴史を知ることができたことも、何だか偶然とは思えませんでした。経糸は太陽、緯糸は月。美化しすぎず。地に足をつけて。
ササマユウコ

◎CD『生きものの音』に関するお問合せは
生きものの音プロジェクト ikimononooto@gmail.com
CD再版の予定はなく、間もなく完売だそうです。

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2018年4月 9日 (月)

CD『生きものの音』が発売10周年を迎えます。

Ikimonocd

ササマユウコがサウンドプロデュース(BEN-TEN Records名義)と即興演奏を担当したCD『生きものの音』が発売10周年を迎えます。それを記念してFacebook記念ページが立ち上がり、収録曲や制作アーカイブ等も初めて公開しています。

 2007年の録音は調布・森のテラスにて2日間にわたりました。当日の森のサウンドスケープ(鳥の鳴き声、どんぐりの落ちる音など)も、ジャンルを越えた演奏者(真砂秀朗、等々力政彦、ササマユウコ)の即興演奏とともに収められています(録音:石橋守)。
 ジャケットはラオスの手仕事をかたちにした貴重なモノです(石井寿枝 イラスト制作)。10年前には可能だった丁寧な手仕事が詰まっています。
 
 このアルバムは民族音楽に分類されることもありますが、音楽の洋の東西、録音場のウチとソトの「境界」に生まれたサウンドスケープの記録だと思っています。発売当時はピーター・バラカンさんの30分番組でも特集が組まれ、真砂さんとともに演奏者としてササマユウコがラジオ出演しています。現在も若い世代に聴き継がれているのは嬉しい限りです。

 これから制作当時の思い出や音源を徐々にアップしていきます(ikimonono-otoで検索してみてください)。現在、収録曲で古いトゥバ民謡とピアノのセッション『翼があれば Wings learn to fly」がアップされています。演奏者であると同時にサウンドプロデュース担当としての言葉を、この機会に少しづつ残していきたいと思います。

◎CDの在庫は僅かとなっているようです。全10曲。興味のある方はこちらに お問合せください。

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2018年4月 2日 (月)

ホームページをリニューアルしました

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最近はほぼFacebookで情報発信しているため、なかなか手がつけられなかった個人サイトですが、以下のふたつをリニューアルしました。
 旧サイトでご紹介している2000年代の作品は、非アカデミックなアプローチで洋の東西の境界に生まれる音楽を探っていました。現在の自分の音楽からは遠い質感ではありますが、録音作品はありがたいことに2007年から現在もN.Y.のThe Orchard社より世界各国で細々と聴かれています。(南はペルーから、北は北欧まで)。
 20年近く前の初作品『青い花』(ピアノ・音楽ササマユウコ、尺八・坂田梁山)から始まって、すべての作品が現在も日本を始め、世界のどこかで聴かれているということは、作った本人にも正直驚きです。なぜならこれらの作品は、当時の音楽がデジタル機器のめざましい発達によって、どんどん複雑化し、作り手の身体感覚から離れていってしまうことへのアンチテーゼでもあったからです。「シンプルに」と「無修正の生演奏、アナログ録音」を貫いたことの未来からの答えだとも思っています。そしてやはり、アーティストは「インディペンデント」であるべきだという考えは今も変わっていません。

 2011年の東日本大震災・原発事故以降は、自分の無知に対する「怒り」から始まりました。「音楽とは何か?何が音楽か?」という世界との関わり直しから、カナダの作曲家M.シェーファーにもっとも近い弘前大学大学院今田匡彦研究室に籍を置きながらサウンドスケープ論を『耳の哲学』と捉え直しました。生きるための知恵としての世界の内と外を「音と言葉」から見つめ直してきました。
 そして2014年には、この哲学の実践・考察拠点として「芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト」を立ち上げました。ここでは現在、音楽に限らず「芸術と学術」の様々な可能性を「つなぐ・ひらく・考える」をテーマにして探っています。この活動は「コネクト」の名前の通り、多くの素晴らしい芸術家、研究者たちとの出会いを生み、社会にひらく活動も生み出しています。
 同時に、一時休止していた演奏活動も、ストリングラフィの鈴木モモと共に「即興カフェ」(写真)へとつながりました。また2016年には聾者の音楽映画『LISTEN リッスン』との衝撃的な出会いがあり、現在、協働実験プロジェクト「聾/聴の境界をきく」として「音のある世界|音のない世界」を行き来しながら仲間たちと可能性を探っています。

 東日本大震災以降の展開は、自分の生活も「想定外」の連続でした。しかし7年経ったいま振り返ってみると、これはもう「運命」という言葉以外は見当らないのです。一時は二度と音楽の世界には戻らない、戻れないだろうと自分を絶望の淵に追い込んでいましたが、気が付けばまたピアノの前に座っている。「耳の哲学」が自分を救ってくれたことは確かです。そしてここまでの7年間の経験を他者と分かち合っていくことが、これからのミッションだろうと思っています。肩書はもちろん「音楽家」です。オンガクとは、私にとって「生きること」そのものだからです。
だから「音を出さない音楽家」であることも多々ありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 
2018年4月 ササマユウコ

1)旧サイト 主に2011年3月11日以前のCD作品について  
    http://bentenrecords.jimdo.com/

2)新サイト 2011年4月以降の活動のポータルサイトです。
    http://yukosasama.jimdo.com/

上記サイト、ササマユウコの活動に関するお問合せはこちらまでお願いします。

(C)2018 Yuko Sasama

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2018年3月29日 (木)

協働実験プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」

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 雪の降る3月21日(春分の日)。第2回境界リサーチ「舞踏・サウンドスケープ・演劇の視点から」(テーマ「手」)を実施しました。ひとりの欠席者もなく、北は弘前から南は熊本まで、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。考察レポートはまた後日、芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト等で掲載します。

当日、撮影協力に入ってくださった映画『LISTEN リッスン』の牧原依里監督からさっそく素敵な写真や動画が送られてきました。以下の専用ページよりご覧いただけます!

協働メンバー:雫境(聾・舞踏家)×ササマユウコ(聴・音楽家)×米内山陽子(CODA・劇作家、舞台手話通訳)
FB http://www.facebook.com/Deaf.Coda.Hearing/

主催:芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト
助成:アートミーツケア学会青空委員会

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2018年3月11日 (日)

3.11の記憶

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 まだ小さかった娘と二人、いつでも逃げられるようにマンションの寒い廊下にヨガマットを敷いて静かなインストだけが流される小さなラジオを傍らに、連絡のつかなくなった夫の帰りを待ちながら途方に暮れていた。スマホもSNSも無縁の生活だった。

 津波の映像をテレビで見たのは夫が食料を手に戻った夜になってから。ただ画面を眺めている状況がいたたまれずラジオに切り替えると、坂本九の『見上げてごらん夜の星を』が流れてきた。今でもこの曲をきくと、ベランダから眺めた新宿の夜空を思い出す。
テレビの中に映し出されていた光景は現実のものなのだろうかと、余震の中で受け止めきれずにいた。
 原発事故は2日後、食べ物をもとめて足を伸ばした夏目坂から見た銀色に光る空と、大久保通りを通り抜ける爆風のような直線的な異様な風で、報道よりも先に本能的に察知した。それからしばらくの間、夕方の空は錆びた鉄色をした不思議なかたちの雲がたくさん浮いていたし、マンションの屋上には人工的な黄色をした結晶がいくつも落ちていた。タルコフスキーの『サクリファイス』の世界に放り込まれた気分だった。
 あの日から私の人生も音楽も出会う人たちも環境も思考も大きく変わった。運命とはこういう経緯を言うのかなと、今は思う。むしろ核心に近づいたのかもしれない。人生後半の分岐点となった日。
□2011年以降のササマユウコの活動です。

・芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト  http://coconnect.jimdo.com/

・協働プロジェクト「聾/聴の境界をきく~言語・非言語対話の可能性」
◎ワークショップやレクチャー等、お気軽にメールにてお問合せください。
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«「即興カフェVol.3 音と言葉のある風景」より